ディミトリ・ムラト
Dimitri Murrath
ブリュッセル生まれのディミトリ・ムラト(ベルギー/アメリカ)は、ワシントンのケネディー・センター、ロンドンのウィグモア・ホール/パーセル・ルーム/ロイヤル・フェスティバル・ホール、パリ市立劇場等で定期的なリサイタルを行うことによって、世界の音楽シーンにおいて注目を集めている。
2008年プリムローズ国際ヴィオラコンクールで第1位を獲得したムラトは、その後も、数々の栄誉ある受賞歴を誇る。2009年ヴィオラスペースの一環として創設された東京国際ヴィオラコンクールの第1回の第2位入賞。2014年にはエイヴリー・フィッシャー・キャリア・グラントを受賞し、初のソロ・アルバム(ヴュータン、クラーク、ヒンデミット収録)を発表した。
室内楽にも積極的に取り組んでおり、ボストン室内楽協会のメンバーである。
リチャード・グード、ギドン・クレーメル、メナヘム・プレスラー、内田光子、クリーヴランド、メンデルスゾーン、グァルネリ等の著名弦楽四重奏団のメンバー等と共演を重ねている。ラヴィニア、ヴェルビエ、カラムーア、ユベントス、マールボロなどの国際音楽祭にも招待されている。
ムラトはユーディ・メニューイン音楽院でナタリア・ボヤルスキーに学ぶ。その後、ロンドンのギルドホール音楽院でデイヴィッド・タケノに師事した後、ボストンのニューイングランド音楽院でキム・カシュカシアンに師事する。
9年間ニューイングランド音楽院で教鞭を執る。現在、サンフランシスコ音楽院のヴィオラ科教授および室内楽のクラスも担当している。
ムラトは、“Music for Food”というプロジェクトに参加し、地球人口の大多数が直面している飢餓問題に対する認識を高め、変化の触媒として音楽が役割を果たすことができることを体験する機会を提供している。