ウェンティン・カン

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ウェンティン・カン

 

ウェンティン・カン
Wenting Kang

2012年第2回東京国際ヴィオラコンクール第1位受賞以来、世界各地でキャリアを重ねている期待の若手ヴィオラ奏者。大らかで艶のある音色と精緻でエレガントな演奏に定評がある。

中国生まれ。6歳でヴァイオリンを始め、北京中央音楽院在学中の15歳でヴィオラへ転向。ニューイングランド音楽院にて、ガース・ノックス、キム・カシュカシアンに、クロンベルク・アカデミーで今井信子に師事。

第5回アウグスト・ドムブロフスキ国際コンクール(ラトヴィア)、第1回中国ヴィオラコンクール等で上位入賞。2010年第17回ヨハネス・ブラームス国際コンクール第3位(オーストリア)、2011年第13回プリムローズ国際ヴィオラコンクール(アメリカ)においてロバートソン賞受賞など、数々の受賞歴がある。

カーネギーホール(ニューヨーク)、ジョーダンホール(ボストン)等で公演を行い、恩師キム・カシュカシアンとアメリカ・ツアーで共演。マールボロ音楽祭では、今井信子(ヴィオラ)、ポール・カッツ(チェロ)等と共演。近年では、クロンベルク・アカデミー・フェスティバルにてフランクフルト放送交響楽団とミッシャ・マイスキー(チェロ)によるシュトラウスの交響詩ドン・キホーテでソロ・ヴィオラを担当。イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーとしてアメリカ、アジア、中国国内をツアーに参加する。
 
ヴィオラスペース等で来日を重ね、2016年1月には大阪と東京で無伴奏リサイタルを成功に導く。2月よりマドリードに居を移し、演奏活動の傍ら、ソフィア王妃高等音楽院にて、今井信子のアシスタントを務めている。恩師である今井信子の呼びかけにより、ヴィオラ・クァルテットの結成に参加、2017年9月に日本、中国ツアーを予定しており、また、名古屋フィル定期演奏会にてウォルトンの協奏曲を演奏予定。

コメントより 

30年近く指導してきた生徒の中でも、ウェンティン・カンは才能と意欲に溢れ、かつ非常に思慮深い、若い音楽家の一人です。彼女がステージに立ったときの凛とした雄姿はまさにカリスマ性があり、次世代のクラシック音楽家の到来を彷彿させます。彼女は、演奏会を提供するホール、そして来場するお客様の期待に十分に応えうる才能の持ち主です。  …キム・カシュカシアン(ヴィオラ)

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